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7/07/2013

俵万智『短歌のレシピ』

磁石の中間: 短歌の添削」の記事で書いた『短歌のレシピ』(俵万智、新潮社、2013)、この記事を書いてすぐに購入したのに、今日、電車の中でまとめて読んでやっと読み終わった。
仕事を始めてすぐ、車の中で5分読んでから出社することにしようと決めて読むという読み方をしたり、返却期限の近い図書館の本を読まなくてはならなかったりして、つい後回しにしてしまっていた。

『短歌のレシピ』では俵万智さんが、一般の人から投稿された短歌を一つひとつ取り上げて添削している。
その添削が的確なだけでなく、そのテクニックがどうして有効にはたらくのかがわかりやすく解説されている。
ただただ感心するし、俵万智さんの誠実さがあらわれている。
前述の記事で取り上げた自作の歌は「は」を「が」に変えるというアドバイスをいただいたが、そのこともこの本で紹介されているテクニックである。
それから連作についての解説もあった。


ただ、この本の通りに自分の歌を推敲してゆくだけでもっと良い歌が詠めるかというと(ある程度は上手くいくけれど)必ずしもそうとはいえなくて、最終的には「俵万智さん的な歌」、もっと露骨な言い方をすれば「俵万智さんの歌の劣化版」になってしまうのだろうし、これで歌が詠める気になってはいけないなと思う。
だからとにかく古典から近現代の歌、歌に留まらずあらゆる文学作品・芸術作品に触れること、詠みたい出来事を日常生活において見逃さないことが絶対に必要である。

私が、歌集は詠んでも短歌入門の本を読まなかった(とはいえ、土屋文明の『短歌入門』は読んだ)のは、近道をして学び、詠んだ短歌が自分の心であるとはいえないという考えがあったからである。
詩歌そのものに触れ、自分の中で消化し、自分の骨肉となる。
自分の短歌はその骨や肉の一部であらまし、と思っている。

それはそれとしても、この『短歌のレシピ』という本がとても良い本であることには変わりないし、この本は、ときどき再び手に取って読みたいと感じた良い買い物だった。

6/20/2013

他人の感想 自分の感想

ある物事に対する他人の評価を鵜呑みにして自分のものであるかのように思い込んではいけないということ。

かなり前の久保木先生のツイートより。

たとえば、新聞で見て興味を持った本のブックレビューをネットで見たら非常に評価が低かったとき、そこでやっぱり読むのをやめようと思うことはよくあると思うけれど、それって人の評価のみによって自分の興味の対象を自分から引き離してしまうことになる。
結局、読んでみたら本当は面白いかもしれないのに。

これって読んだ後にブックレビューを見て、それを自分の感想だと錯覚してしまうことにも当てはまると思う。
(そこまで久保木先生がおっしゃっていたかどうかは忘れてしまった。)
ぼんやり持っていた自分の感想が、結局、他人の感想をなんとなく混ぜ合わせたものになって、それが自分が抱いた感想だと思ってしまうことがあるけれど、それは自分というものをなくしてしまうのと同じように思う。

5/07/2012

吐くほど本を読みたいわ

最近、意外と本をたくさん読んでいる。
本の読み方で言えば、今年に入ってから拒食と過食を繰り返すみたいな感じ。
2月から4月は1冊しか読まなかったと思えば、5月はまだ始まってから1週間しか経っていないのに6冊も読んでいる。
年末年始にかけて、本ばかり読んでいて、そのへんからおかしい。

最近、本をものすごく早く読めるようになったみたい。
腹式呼吸にすると、呼吸する速度で読める。
継続は力なりだと思う。
小説はこういう読み方はしないけど。

今読みたい本は
・『更級日記』…半分くらい読んだ。最重要。
・カフカ『審判』…同じく半分くらい読んだ。『変身』とか読んだことない。『海辺のカフカ』読みたい。
・アルバイト先の先生に貸していただいたビジネス書…汚してはいけないと思って、持ち歩けないからまだ読んでいない。早く読んで返さなくては。
・『AV女優』…高橋源一郎のゼミに入る人は全員読むそう。大学の図書館にある。
・サルトル『嘔吐』…文学理論の関係で大学2年のときにあらすじを聞いたけれどそのままだった。いまなぜだかものすごく読みたい。新訳版を図書館で予約済み。
・連句の分かりやすい本…友人に聞かないとどの本かわからない。
・伊坂幸太郎の本…そろそろ「伊坂作品は全部よんでる」って言いづらくなってきた。忙しさを理由にチェックしないまま。
・山田詠美『ベッドタイム・アイズ』(だったかな)…何となくゴールデンウィーク前に図書館で借りた。4週間以内に読むつもり。
・『怪人二十面相』…そういえば、先日テレビで実写の映画をやっていたみたい。それ以前から、アルバイト先の国語の教材で一部だけ何回も読んでいて、ぜひ、全部よんでみたいと思っている。

1/04/2012

やぶれかぶれ

年末に、『杏っ子』を読んで以来、室生犀星が好きで好きで。
こんなふうに、実際に恋することができないものをどうしようもなく好きになったのは5年ぶりくらい。
室生さんの本は全部読みたいし、室生さんのことをもっと知りたいし、石川にも行ってみたい。
まずは田端文士村。
室生作品の好きなところをあえて挙げるなら人物の造形。
作品中に登場する作者の分身(それが実際の作者を写したものではないとしても)が作者自身をまでをも好きにならせる。

室生は原則的に「むろお」と読むことに統一されたそうです。