2/02/2011

森美術館 「小谷元彦展 幽体の知覚」

森美術館の「小谷元彦展 幽体の知覚」を見て考えたこと。


□考えたこと:全体□

・小さい子は、骸骨や血液をひどく怖がる場合が多い。それはなぜなんだろう。

・真っ白いオブジェだけの部屋は異空間に行ったよう。

・余裕を持った作品の配置になっていて、スペースが広々しているところが多く、ゆったりできる。

・滝の映像の中に入れる作品は、床が鏡張りになっていた。ショートパンツで行って正解。

・映像を使うことで、自然さえも粘土のように自由に造形できるという考えは私にとって目新しかった。

・現代アートはメッセージ性が強くて、しかもそれを解説なしに理解できることはなかなかない。生と死、性、貧困、生命の危機に瀕する動物・自然、自己と他者など。だから、たまに見に行くくらいがちょうど良いなと思う。


□考えたこと:「Rompers」 2003□

何となく不気味な幼児番組風の映像作品。

明るいのにうすら寒くなるようなハミングのBGM。

女の子の眉毛が不自然に盛り上がっているところがまず目に入り、女の子の手足の指先がただれたようになっているところも何となく不安な気持ちにさせる。

木の割れ目がくちびるのようになっていて、そこからよだれが溢れ出る。

女の子の下着が見えそうなところ、そこをわざわざ映すところも不穏。


□そのほかの特に印象に残った作品□

・人間の髪で作ったドレス

・波に流されるタイプの拷問器具

・小谷氏の血液の混ざったシャボン玉

・小谷氏がジェイソンに扮した映像作品。彫刻を殺人に見立てる。