7/07/2013

2013/07/06 『猫』と呼ぶ

午後から上野の東京芸術大学美術館の夏目漱石展へ行った。
大学のときに履修していた中島国彦先生の授業を思い出しながら西洋のコーナーを見た。
「オフィーリア」が気に入った。
芸大美術館へ行くのは初めてだった。
便箋と猫のハンコとハガキ、図録を購入。
こんなに買うのは珍しいけれど、ミーハー国文学生だしどれも外せなかった。

もっと早く行って、上野公園のあたりを散歩したら楽しいだろうと思った。
上野へ行くと、独りでもデートしている気分になる。
こんなに幸せで良いのだろうか、と風が吹くたびに思う。
上野でデートしたい。

それからマルイでイヤリングを買ったり服を見たりしてから大学の方へ向かう。
駅のそばで古本市をやっていたことを教えてもらい、もっと早く到着して本を見るべきだったと後悔する。

大学のときに一緒に活動していた同期の人や後輩と飲み会に参加する。
体調の問題で参加できるかわからなかったのと、仕事を辞めたことをいちいち説明するのは自分にとってかなりの負担になるだろうと思われたので、参加することを迷っていたけれど、結果的に行って良かった。
こういうのに誘ってもらえることがありがたい。

久しぶりに何の気兼ねもなく楽しく話せる人たちと話した。
少し遠くの家に帰るまでの電車の中のやるせなさ、(たとえば本を読む気分にもなれなくて、だらだら携帯電話をいじってしまう感じ)や、家に帰ってからのどうしようもない寂しさが身にしみた。
それで、そういう気持ちが大学を卒業して以来のものであることを感じ、懐かしくてたらないものであることに気づいたあとは、寂しさに突かれる痛さが快感であるかのようにそれに身を委ねていた。

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