3/11/2014

付き合うより別れる方が難しいと知って大人になった

恋人と別れるかどうか迷っている。

私の今の恋人は私と正反対で、高所恐怖症で、辛いものが食べられなくて、保守的で、率直に言って刺激がない。
言っていることはいつも正論で、ソフトなタイプの自己啓発書みたいにきれいだと思う。
それは安心できるとも言えるのかもしれないし、結婚するなら最高なタイプだと思うけれど、それでも私は自分の友人と遊んだときのような突き抜けるような昂揚感を求めてしまう。
刺激がほしいなんて本当に子どもみたいだけれど。

話し方、ことばの選び方もちょっと嫌だなと感じる。
それは恋人だから意識しすぎてしまうのかもしれないけれど。
一人称が私の前では「自分」っていうのも気に入らない。
今まで本当に好きになった人たちはその話し方や声がぞくぞくするくらい好みで、思い返すだけで興奮するのに。

趣味だってかすりもしない。
私は好きなものを愛することでできているのに、私の恋人にはあまり好きなものがないみたい。
プレーンっていうことばが一番よく似合う。
私は好きな人の好きなものを好きになるのが得意だし、それもまた私の好きなことだけれど、それほど愛しているものはないようだからつまらない。

でもたぶん別れたら後悔すると思うし、べつにほかに好きなひとがいるっていうわけでもない。
でもでも、迷うくらいならこのまま付き合っていても相手に失礼だし、いずれは別れることになるんだから早く別れた方が良いのだろう、とも思う。

最初は本当に好きだった。
ちょうど恋人がほしいと思った頃にふたりきりで会うようになって、だからとりあえず付き合ったのだと思うようになるときが来るとしたらそれは間違いだ。
本当に好きで、でもどうしたらいいか分からなくて友人に相談したりして、上手くいって付き合うようになって、そのときは私たちふたりが恋人じゃなかったら世の中の全てが嘘だよねって思ったのに。
今だって恋人のことを傷つけたいなんて思っていない。
挫折を味わわせたいとは思ってしまうことがあるけれど。

こうやって恋人の嫌なところを書き記すことだってあんまり良くないことで、それは私の恋人が言いそうなこと。
でも誰にも言えないし、いつもいつも、朝2km歩いている間じゅう、こういうことを考えているもの辛い。

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