6/20/2013

その音楽を好きであるということだけが大切である

音楽の聴き方って、ひとによって違うのだと思う。

たとえば、私は椎名林檎が好きだけど「椎名林檎の歌詞って何言ってるかぜんぜんわかんない」っていうようなことを言われることも多い。

そういう人はJ-POPというのは歌詞を聴くものだと思っているからなのだろうと思う。
自分の気持ちを言語化してくれるものとしての歌詞であり、それこそが曲の核なのだろう。

たとえばもう一つ、カラオケでaikoの「愛の病」を歌って「いいよね。泣けるよね」と返されても、いまいちピンと来なかったりする。

一方、私はJ-POPの歌詞は声という楽器が演奏しているパートだと思っているみたいだ。
全く歌詞を無視しているというわけでもなくて、音楽を聴いていてたまに歌詞を気に留めたり、歌詞カードを見たり、それからカラオケで歌って正しい歌詞を初めて知ったりして、改めてこの人って素晴らしい詩人だなと思ったりすることはある。

いろいろな聴き方があるからこそ、いろいろな音楽が流行るのであるし、音楽を発信する側としても、歌詞でメッセージを伝えるためにその付属品として、つまり詞のみで多くの人に伝えることは難しいからキャッチーなメロディーをつけている人もいれば、歌詞・メロディー・アレンジ、またデザインやプロモーションも含めた総合的な表現としての音楽を発信したいと考えている人もいるのだろう。
だから、歌詞のみを聴くのは素人でそれ以外の部分も聴くのは玄人とか、後者が偉いとか思いがちだけれど、本当はそんなことは全くなくて、好きであるということだけが大切である、そういうことを忘れないようにしたい。

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