1/05/2012

東京国立近代美術館 「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」

「ぬぐ絵画」展へ行ってきた。
1月3日は会期終了が近いにも関わらず思ったより空いていたのでじっくり見られた。

熊谷守一の「アトリエ」が気になった。
画家と白い女の絵で、私が好きな甲斐庄楠音や上村松園や、西洋ならルノワールやスーラや、そういう人の絵とは全然違うのだけれど。

原撫松「裸婦」も綺麗な背中がやっぱり良かった。

日本の近代美術においてヌードがどう扱われていたか作品を展示しながら解説している形態で、これこそ、美術を通してみる社会だなあと思った。
泉鏡花の『高野聖』の挿絵のヌードの事件の話題なんかも出てた。


所蔵品ガイドにも参加して、常設展の原田直次郎「騎龍観音」や土田麦僊「湯女」などの解説を聞いた。
参加者に質問しつつ、参加者を巻き込んでガイドを進行しているのが上手だった。
こういうのに参加する人は、なまじっか美術の知識があったりして、解説する方も大変だろう。

「騎龍観音」は森鷗外と原田との交流を大学の授業で聞いたときに出てきたので、絶対見たいと思っていた。
思ったより、龍が細くて蛇っぽくて、観音も聞いていたほど官能的ってほどでもなかった。

東京国立近代美術館「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」 特設サイト

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